「えひめEVサーキュラーエコノミー推進協議会」の設立について

 愛媛県では、脱炭素社会の実現に向けたEVの普及と、EVバッテリーの再利用・リサイクルを通じた循環経済の推進による地域経済の活性化を図るため、「えひめEVサーキュラーエコノミー推進協議会」を令和7年10月15日に設立しました。

1 背景・目的

 EVは高性能なバッテリーを搭載しているものの、一定年数経過後のバッテリー性能が不透明なために国内での中古車評価が低く、その多くが海外へ流出している状況であり、貴重なリユース・リサイクル資源が得られないばかりでなく、脱炭素化を推進していく観点からも問題となっています。
 
 また、EVの有効活用は、脱炭素化に加え、災害時の非常電源としての利用やガソリンスタンド減少への対応、更には、バッテリーの再利用・リサイクルビジネスの新たな展開など幅広い可能性を有しています。
 
 このため、愛媛県では、「えひめEVサーキュラーエコノミー推進協議会」を軸として、新車・中古EVの普及及びEVバッテリーの再利用・リサイクルの推進に取り組み、国内初となる「地域完結型EV資源循環モデル」構築を目指します。

2 概要

 本協議会の取組は、一次利用「新車・中古EVの普及」、二次利用「EV使用済みバッテリー再利用市場の活性化」、三次利用「バッテリーリサイクルの推進」の三つのフェーズから構成され、協議会には県内外から高い専門性を持った企業・大学等が参加しています。
 
 本協議会での取組を通じて、多様な企業・団体の技術や知見等を取り入れた官民共創の下、EVバッテリーの循環を戦略的に推進し、地域の脱炭素化と環境価値を付加した産業競争力の創出の同時実現を目指します。

3 協議会会員・オブザーバー

会長:愛媛県知事 中村時広
協議会会員:58企業・団体、オブザーバー:4団体 ※令和7年11月4日時点