削減⽬標と達成に向けた対策

温室効果ガス等の削減⽬標

愛媛県地球温暖化対策実⾏計画では、温室効果ガス排出量の削減⽬標を以下のとおり設定しています。

⻑期⽬標

本県が⽬指す姿として、2050年に温室効果ガス排出量実質ゼロの「脱炭素社会」の実現を長期目標に掲げています。

温室効果ガス排出量実質ゼロに向けて、「徹底した省エネルギー化」「再⽣可能エネルギーの利⽤拡⼤」「建築物のネット・ゼロ・エネルギー化」など、既存技術を最⼤限活⽤した抜本的な温室効果ガス削減対策や、適切な森林整備・保全等による吸収源対策に県⺠総ぐるみで取り組みます。また、今後の脱炭素イノベーションによる⾰新的技術等の導⼊促進など、あらゆる取り組みを通じて脱炭素社会の実現を⽬指します。

2050年までに温室効果ガス排出量 実質ゼロ

中期⽬標

国目標と同様に2013年度比46%削減を中期目標に掲げています。

何もしなければ、2030年の温室効果ガス排出量は2013年度比19.9%減と推計されており、46%削減に向けて更なる対策・施策が必要です。

そこで、国対策ケース(国の中期目標の前提となっている各部門の省エネ対策・施策)に加え、県の追加対策・施策として、再⽣可能エネルギーの導⼊や吸収源対策の強化等を⾏い、46%削減を⽬指します。

2030年までに温室効果ガス排出量  46%削減(2013年度⽐)

削減⽬標等の達成に向けた対策・施策

愛媛県では、地球環境を守るためには、豊かな⾃然と美しい環境を保全・創造し、県⺠の安⼼で快適な暮らしを守り、地域経済の活性化を図っていくことが重要と考えています。そこで、つぎのとおり基本理念・基本⽅針を定め、脱炭素による地域創成を⽬指します。

基本理念

環境・社会・経済の好循環による持続可能な脱炭素社会の実現

2050年 脱炭素社会のイメージ

基本理念のもと、5つの基本⽅針を踏まえ、削減⽬標の達成に向けた対策・施策を推進します。

基本⽅針1脱炭素型ライフスタイルへの転換
  • 消費者の意識改⾰・⾏動変容の促進
  • 省エネ・創エネ・蓄エネによる住宅のゼロエネルギー化
  • 環境負荷の⼩さい交通の促進
基本⽅針2脱炭素型ビジネススタイルの実現
  • 事業者等の意識向上・⾏動変容の促進
  • 省エネ・創エネ・蓄エネによる建築物のゼロエネルギー化
  • 脱炭素経営の推進(⽣産プロセスの改善・省エネの推進)
  • 脱炭素の動きを捉えた環境・エネルギー関連産業の振興
基本⽅針3エネルギーの脱炭素化の推進
  • 再⽣可能エネルギーの導⼊拡⼤
  • バイオマス発電・バイオガスの普及拡⼤
  • ⽔素エネルギーの導⼊拡⼤
  • 次世代エネルギーの開発・転換促進
  • 社会インフラの脱炭素化
基本⽅針4環境負荷の少ない地域づくり
  • ⾃然環境整備の推進【吸収源対策】
  • 循環型社会の構築
  • 低エネルギー社会システムの構築
基本⽅針5環境教育(ESD)・環境学習の充実とパートナーシップの構築
  • 学校における環境教育の充実
  • 地域における環境学習の展開
  • パートナーシップの構築
  • 社会実装につながる普及啓発の強化